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古典的な技術を活かして、最先端技術製品を製造
 当社の社名のスピンとは英語でスピニングでして、くるくる回るという意味です。プレス加工ではない、旋盤のような機械に型をつけて、そこに加工する素材を中心部にあてて、型と加工する材料を同時に回転していき、中心部からヘラ棒やローラーで回転しながら型に素材を密着させていくという大変古典的な加工方法です。歴史は800年前、13世紀頃の中国でおきて、その技術がシルクロードを通り、ヨーロッパへ伝えられました。そして、洋食器類にその技術が応用され、ポットや皿類が加工されました。その技術が日本には明治の中ごろになって入ってきました。
 こういった古典的な技術を活かして、『H2』というロケットの先端を、このハイテクの時代に作っております。『H2A』というロケットの先端の中心部の素材は特殊アルミ合金です。人間がヘラ棒で回転させながら材料を型に密着させていくという加工方法です。高度150キロを過ぎますと直径1840mm、高さ1mの中に入っている観測用のロケットカバーが、爆薬によって真っ二つに裂け、観測衛星が宇宙へ出て行くというものです。
 私共のこういった熟練技能の継承に関しまして、当社の仕事内容をご理解いただきませんと技能向上の手順、育成の仕方についてのご理解が得られませんので、少々時間を割いていきたいと思います。
 技能職種として先ほど申しましたヘラ絞り・(スピニング)・板金・溶接ということですが、特に板金に関しては打ち出し板金といって三次元Rといいますか、プレス加工等では出来ない加工です。今はプラスチックで出来ている自動車のバンパーが、昔は鉄で絞ってプレスして作っておりました。こういったものを試作するといった場合、試作段階ですから形状や寸法の変更が非常に多いので、プレスの金型費を投入できない、というわけでハンマーを使って手で打ち出していくという事を致します。
 こういった技術もヘラ絞りと同様、時間を掛けて繰り返し繰り返し自分の身体に蓄積して覚えた熟練技能が必要です。それ以外にも、溶接は一般的です。製品や型を削る旋盤加工も一般的です。フライスもマシニング加工もプレス加工も巷にたくさんある加工工場と同様です。一応職種はこのような型で手加工のものがたくさんあります。加工製品の特徴は、簡単なものでは利幅がないので、単品加工ではない複合加工品・ヘラ絞り製品やマシニングで機械加工したものやフライスで機械加工したもの、板金で厚いものや薄いものを曲げたものを組み立てていくという加工です。色々な言い方はございますが、ユニット品・キット加工品といわれる複合加工品といわれるようなものでないと利幅がないということで、特にバブルがはじけた後は、このような複合加工品・難加工品、外注に出さず一箇所すなわち社内でまとめていくという加工に特化を致しているわけです。


 
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